成人式の思い出

今日は成人の日なんですね、成人を迎えられた皆さんおめでとうございます。
ボクの時代は1月15日が固定の成人の日だった昭和の人、クレアトールオキ三代目オキケイタロウです。
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商店街に晴れ着の方が少ないのでうっかり忘れるところでした。数年前に式典が区民ホールから南港の大阪府咲洲庁舎に変更になってから商店街から成人式の雰囲気がなくなったんです。
って、ボクのローカル情報はどーでもよかったですね。

あなたの成人式はどんなでしたか?

実はボクは成人式には出席しませんでした。

当時大学生のボクは大阪梅田のエスト1にある服屋さんでアルバイトしていました。祝日の成人の日は大事なセールの日、店長から「出てくれる?」って聞かれて深く考える事もなく一生に一度の成人式を欠席しました(笑)。
あ、特に後悔はしてませんよ、楽しかったし。
その時のボクにとっては「バイト>成人式」まあ要するに金!だったようです(笑)
当時はボクのように成人式に出席しない人も結構いた様な気がするんですが、気のせいかな?

時代は1980年代後半のバブル期、エスト1だけでなくお隣のHEP FIVE(当時は阪急ファイブ)やパルコのようなファッションビル(エスト1はビルじゃなくてJRの高架下ですが)はセール時期の土日や祝日になるとそれはもうお客様が途切れる事がないくらい忙しかったんです。

セール初日などはシャッターが開くと、例えるなら西宮戎の開門神事・福男選びの映像の様な光景が見られるわけです。お客様の足音がうなりをあげて聞こえてくるんです。いやマジでほんとの話です。DCもアメカジもナチュラルもカジュアルも、どんなテイストのお店も開店と同時にお客様が押し寄せるという今では考えられない時代でした。

1980年代後半流行ってたファッションといえば、オーラは感じつつも一般人にはなかなか手の出ない川久保玲の「コムデギャルソン」やY’sの「ヨウジヤマモト」。男子大学生必須アイテムだった菊池武夫「Men’s BIGI」のスタジアムジャンパー。「トップガン」のトムクルーズ影響を受けてMAー1のブルゾン。
あ、ケミカルウオッシュのデニムも流行ってました。(やっぱりファッションって恐ろしい・・・)
女子大生は金ボタン紺ブレ、細デニムに原色ヒール(関西のみ、東京はローファー)。
「Pink House」や「Ingeborg」のプリティ系もありました。そして社会人のお姉さまはワンレンボディコン全盛。自分の記憶にあることをチョット思い出したらそんな感じです。

学生の目から見てても世の中はバブル景気に沸いてるし、起こってる事のすべてにものすごいエネルギーを感じてました。
自分たちが社会人になったら一体どんな世の中になるんだろう?
こんな勢いの中で生きて行くんや~と漠然と不安を感じてました。そして、バブルは弾けました。。。

今日、二十歳を迎える人たちはボクの二十歳と比べると、間違いなく考え方もしっかりしてるし頭もいい。喋ってても頼もしい二十歳がたくさんいます。ボクその当時は何にも考えてませんでしたもん。

育った環境も意見も全く違うけど、さらに下のボクの娘たちの世代にも憧れられるような大人、楽しいオトナにみんなで一緒になりましょうね!
若者を応援する歳になってきたんや!とやっと自覚が出てきた2016年、成人式のニュースを見て思うのはそんなことでした。

ではまた。

明日も上機嫌でいきましょう!


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。

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