求められるのならば道を探そうではないか!〜百貨店ポップアップ店舗からの学び

シャレオツな芦屋のビアガーデンで、チームWの3人で飲む打ち上げのビールは最高に美味しいものでした。

先日友人であり尊敬する経営者の一人、雑賀静さんの西武高槻店でのポップアップショップYUNA STYLEは大阪直撃の台風21号の影響で1日期間短縮となりましたが大成功で無事終了しました。

期間限定とはいえ、毎日売場のレイアウトや構成を変えてチャレンジする雑賀さんの姿勢に小売店としても見習う事が多く頭が下がりました。

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お客さまの話題になった逆さマネキン!

YUNA STYLEさんのカジュアルデイリーユースのLuccvar(ラクーバ)とオーダージーンズのBlufight(ブルファイト)は確実に高槻のお客様に愛されてファンを増やしていくのを目の当たりにしました。

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百貨店ポップアップ店舗からの学び

そんなYUNA STYLEさんからのお声がけで、ジーンズにコーディネートしたくなるバッグとアパレルを相乗り出展させて頂きました。

ボクはいち零細小売店、百貨店のポップアップは嫌い・・・でした。と、偉そうなこと言ってますが過去そんな百貨店出店はおろか、打診の話すらありませんからね(笑)

商品の作り手(アパレルメーカー)と売り手の小売店は役割が違うので当然原価が違う。作り手はロット(量)を作るリスクの代わりに原価は低く、小売は量を追わず幅広く商品を集められる代わりにその原価率は高い。小売業の自分としては出店コストの高い百貨店には全く魅力を感じないばかりでなく、リスクばかりで興味もなかったのが本当のところ。

ところがそこに降ってわいたような前職の繋がりから、このポップアップショップがただ面白そう・楽しそうと言う理由だけで、できる範囲内での協力のつもりでした。

結果としてこの西武高槻店は雑賀さんプロデュースのジーンズも絶好調、そして自分で言うのもなんですがオキセレクトの評判が良く、初回投入のシリーズはほぼ完売でした。

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おかげで商品フォローにはテンヤワンヤしましたが(笑)

何でもやってみなきゃ分からない!

西武高槻店はJR高槻駅の改札と百貨店2Fが直結という好立地で通行客もとても多い。とは言えパッと出の知らない商品をいきなり買って頂けるほどお客様も甘くない。

百貨店とはいえ立地はややローカルな西武高槻店(失礼!)、ボクの地元加賀屋商店街のように地域に根ざしたお店で、毎日のように来店されるお客様も結構いらっしゃってちょっとアットホームな感じ。百貨店自体がちょっとリッチなショッピングセンターみたいな位置づけで、通勤や日常の買い物のついでのお客様が多い場所。

で、今回気づいたことはやっぱり場所は違えど日々の少しずつのコミュニケーションが大事なんだという事。百貨店であってもモノだけ見て「コレください!」はなかなか無い。
商品の事だけじゃない一言二言のお客さまへのお声がけ、その積み重ねが結果として商品プラスαの部分として信用してもらってる気がしました。

そこのところは全く路面店であれ百貨店であれ同じって事ですよね。

 

メーカー直営でもなく、販売代行でもない選択肢を探そうと思う

ボクの地元では不発でも、自分がいいと思うものは必ずどこかに共感してくれる人がいる事も改めて品揃え型のセレクトの自信にもなりました。ま、百貨店がしない事・できない事を目指してるので当然なんですが(←自慢?(笑))

ともかく、百貨店というステージで専門店セレクトを喜んでいただけるお客さまがいるという事、そして展開する可能性がほんの少しチカッと見えた気がした今回のポップアップ出展の協力。

メーカー直営でもなく、販売代行でもなく、あくまで専門店のセレクトをお届けしたい!

そのためにも自力で直営店や百貨店出店ができないアパレルメーカーさんと、お互いにリスクを共有しながら新しい取り組みにチャレンジしてくれるアパレルさんが増えてくれるといいなと、厚かましくも今そんな事考えています。

 

クレアトール オキ

559-0017
大阪市住之江区中加賀屋2-5-15

店内1

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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。