スェードブーツの“超手抜き”お手入れ法

毎年年内は暖冬の大阪でも、間違いなく冬が来たようです。朝が寒いっす!
朝食にはいまだにアイスコーヒーにミルクを7対3の割合でブレンドしたオーレを飲んでて、さすがに今日はブルッときたクレアトールオキ三代目オキケイタロウです。

あ、生協で取ってるアイスコーヒーがボクの年間定番のお気に入りだっていう話はどーでもよかったですね。

さてさて、以前カジュアルレザーブーツの手抜きお手入れ方法をアップしたところ、「スウェードブーツのお手入れ方法も教えて!」ってコメントいただきました。

表革と裏革は同じ革でもお手入れは別物、ちょっとだけ注意ポイントがあります。

と、その前にまず豆知識で起毛革の種類の勉強など・・・

起毛革の種類

【スエード・ベロア】革の裏面(専門用語で床面っていいます)を起毛させた革で、毛足が短くソフトなものほど上質とされています。で、毛足が粗くて長めなのがベロアといいます。

【ヌバック】革の表面(銀面って言うとプロっぽいですよ!)を起毛したものでスエードに比べ毛足が繊細で細やかになります。

【バックスキン】オス鹿(BUCK)の革の表面を起毛させたものを言うのですが、最近はひとくくりにスエードっていう事が多いです。

だいたいこれくらい覚えておけば、何かの役に・・・あんまり立ちませんね(笑)

お役に立つかも知れない情報はここからです。なるべく起毛革を手抜きでお手入れできる方法をお伝えしたいと思います。

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起毛革の手抜きお手入れ法

裏革は起毛革と言われるように表面の素材が立っているので、表革に比べ表面が汚れがつきやすいです。

1.お手入れ以前に撥水スプレーはマストです
表革以上に起毛革のお手入れは一番これが有効です。起毛革は素材を削ってるので表革に比べ雨がとっても浸み込みやすいんです、だから購入直後、使用前に撥水スプレーをかけることをお勧めします。汚れもつきにくくなりますし、ついても落としやすいですからね。

2.基本はやっぱりブラッシング、それ専用にブラシかゴムブラシを用意してくださいね
表革の場合同様、多少の汚れはブラッシングで解決しますが、起毛革の場合注意したいのは、ブラシを使いまわさないという事。できれば安いものでいいので起毛革専用にブラシを用意してほしいのです。靴の場合だと一番まずいのは、他の靴に使ったオイルやロウ、クリーナーやまさかの靴墨のついたブラシを使ったら・・・逆に汚れを塗り込むことになるので絶対にやめてください!

表革と違い素材が凹凸のスエードに入り込んだ汚れはとっても手強いです。

3.表面の汚れには消しゴムタイプのクリーナー
 それでもついてしまった小さな汚れは消しゴムタイプのクリーナーがいいと思います。ちょっとだけテクニックが要りますが、難しければお買い上げになったお店にご相談くださいね。

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4.最後の仕上げは保革剤スプレー
汚れを落としてあげたら最後にシュッと吹いてあげてください。色々種類がありますが必ず起毛革専用のものを使ってくださいね。クリーナー兼保革効果のあるこんなのがお薦めです。
ただし、保革剤スプレーも色のついたものが出てるので注意が必要です。よほど濃色でない限り無色のモノを選びましょう。

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Collonil ヌバック+べロアスプレー

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まとめ

起毛革の場合は表革以上に特に汚す前にしっかりガードする!日常のお手入れは上記1と2、撥水スプレーと専用ブラシで十分事足りるはず。特に購入直後、使用前の撥水スプレーを忘れないようにしましょう。

以上、スエードブーツを念頭に書いたんですけどウェアもバッグも基本は同じです。
本革は長く使える素材なのでいっぱい愛情かけてあげてくださいね。

ではまた。

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。

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