売上を目指すんじゃなく愛される事を目指そうと思う

こう見えて(どう見えてるかはさておき・・・)大学時代の専攻はマーケティングでした。消費者行動論というものを学んでました。しかし残念な事に現代のビジネスにそれらは全く通用していない事は明らかです。

クレアトールオキ三代目オキケイタロウです。

さて、昨日はマーケティングの勉強の為、エクスマ(エクスペリエンスマーケティング)のセミナーが大阪であり参加してきました。
(エクスマについてはこちらをクリックしてください)

会場は難波にあるフラミンゴ・ジ・アルーシャというライブハウス。いつも思いますがエクスマセミナーは正にライブなんです。これ説明するのが難しいんですけど、その場でしか体験できないこのライブ感を感じとる為に何度も行きたくなるんだと思います。

なんでそんな同じセミナーにしょっちゅう行くの?ってたまに聞かれます。

それは自分の進むスピードよりも明らかに世の中や師匠の変化するスピードの方がはるかに速いから。そして、日々その変化を感じて流れに乗っておこうと思うからなんです。

小売業で日々消費者と接してる立場からすると、去年と今年でもお客さまの思考や行動パターンは間違いなく変わってきてます。一言で言うとめっちゃシビアです。

でも、冷静に考えると今の断捨離やシンプルライフは当然の流れなんじゃないかとも思います。ましてや5年前と比べるとモノを買うという感覚が自分でも全く違うと言い切ってもいいくらいですもんね。

それくらい凄いスピードで世の中が変わってきているのを感じます。

さて、今回のセミナーも毎度のことながら内容が濃すぎて何から書いていいやらですが、ザックリ感じたまま書きたいと思います。

進化できないと絶滅が待っている

藤村先生が引き合いに出されたのはいきなり進化論のダーウィンの有名な一説。

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最も強いものが生き残るのではなく

最も賢いものが生き延びるわけではない

唯一生き残るのは、変化できるものである

<チャールズ・ダーウィン『種の起源』より>

恐竜やネアンデルタール人が絶滅したのも環境に適応できなかったから、って事でした。

ネアンデルタール人が絶滅してホモサピエンスが残った理由は言葉を持ちコミュニケーションがとれたかららしい。現代に生きる自分たちは、ビジネスで生き残ろうと思ったら言葉だけじゃなく情報を伝える術を持つ事。

進化するためにはコミュニティを作り育てる事。そのコミュニティを作る核になるのが現代ではSNSなんだと確信してます。

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初めて会うバイセン(島さん)の事だってよーく知ってますからね!

毎日顔を合わせてる商店街のおっちゃん達より、会わなくても毎日コミュニケーションとれてる仲間たちの方が関係性が深いのです。

そう今回のテーマは「コミュニティを作って成功する方法」なのです。

たった一人の為の仕事が結果として多くの人に喜ばれる

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全員で「こうじゃなくて、こう!」のインカメの図(清水さんの写真勝手に拝借しました)
あ、マーケティングの講演ですよ!お間違えないように。

 

一人目の講師、自称フツー社長の清水雄一郎さんの一番印象に残ったフレーズがこれです。

「たった一人の為の仕事が結果として多くの人に喜ばれる」

ビジネスをする人は、(もちろん自分も含めて)色んな人に合わせた商品やサービスを提供しようという罠に陥りがちなんですが、そうではなく目の前のただ一人のお客さまにリサイズすることで結果いろんな人に伝わるって事なんですね。

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服屋的に言うと目の前の○○さんの為に必死に合わせたコーディネートは、必ず他の人の参考になったり役に立ったりする。それは確かに間違いない事。

「40歳代の仕事をもった女性」というあてのない不明確なイメージの相手より、毎週来てくれるKさんに喜んでもらえるコーディネイトを考えた方が結果その人以外にも伝わるんです。

その事を改めて思い出しました。

お客さまの「役に立つ人」より「好きな人」になる

そして自分のお店にとってコミュニティって何だろう?って考えます。

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二人目のゲスト講師、神奈川県の大和市でフロリダ族というコミュニティを作っておられる勝村大輔さんの言葉を借りれば、お客様とはチームとサポーターのような関係、相思相愛の関係を築こうって言われます。

「役立つ人」自分の満足を得るための人 = ファン

「好きな人」~してあげたくなる人   = サポーター

つまりコミュニティ作りはすなわちファンじゃなくサポーター作りになるんだと思う。でも、サポーターは作るものじゃなく、コミュニティの繋がりの中でできていくもの。お客さまと相思相愛になるにはまずこちらからお客様を徹底的に好きにならないと関係性なんて築けない。

だからこそ、こちらも好きな発信をすることで繋がる人を選べるという事!

極論を言えばそう言う事になるんですけど、相思相愛でゆるい関係性のお客様を店側も選んでいけばお客様同士のコミュニティもこちらが意図して作るんじゃなくて、勝手に出来上がっていくんじゃないかなって思います。

まずは目の前の既存のお客様を死ぬほど大切にする!

売上の目標より、愛される店になるという目標を持つ!

お客様との付き合い方もSNSの普及のおかげでかなり変わってきましたが、リアル店舗をもつボク達がすることはいたってシンプルな事なんだと改めて気付いたことでした。

「好きなお客様が喜んでくれる事、楽しんでくれる事を徹底する!」

お客様同士もゆるく繋がって刺激しあえる、まさにエクスマのような緩いコミュニティをリアル店舗で再現できたらいいなと思います。

そして、最後にサプライズ登場された、芸能人より芸能人、短パン社長奥ノ谷圭祐さんの事を書こうと思ったのですが、とてもここでは書ききれないので改めて別枠で書きますね。

ではまた。


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。