百貨店にはマネできるまい!と専門店セレクト力をアピってみる件
当たり前のことですが社会のルールは守らなければなりません。特に百貨店のルールは厳しく、入館証がないまま百貨店内で作業して仲間のみなさんに迷惑をかけた場合はこんな感じで素直に謝罪するのが良いでしょう!
ということで友人であり、前職の後輩であり、尊敬する経営者でもあるジーンズソムリエの雑賀静さんにリクエストいただき、西武高槻店でのYUNA STYLEさんポップアップショップのお手伝いをすることになりました。
2週間のうち残り1週間となりました。
実は商品協力をさせてもらうのも今回でかれこれ4回か5回目?くらいになります。
相乗りとはいえウチの様な一零細小売店が百貨店に出展というのは今の時代としては珍しい。
ホンネを言うと色んな条件が厳しくて、売っても利益出ないんで、正直あんまりやりたくないんです(笑)
まあそこは、商店街では体験できない面白そうな仕事と前職ワールドの鉄の繋がりという理由で楽しみながら参加させてもらってます。
さて全国あちこちの百貨店でポップアップ(期間限定)ショップを出展する雑賀さんが今回展開するのは、
Luccvar(ラクーバ)・・・デイリーユースでオシャレなストレッチジーンズ
Blufight(ブルファイト)・・・穿く人の細部のシルエットにまでこだわったオーダージーンズ
という異なるテイストの2つのオリジナルジーンズブランド。
ボクの役目はそのジーンズが引き立ち、カッコよく穿いてもらえるイメージがしやすいコーディネートと売り場を構成するトップスとバッグでバックアップです。
ジーンズにバッチリ合いそうなカラフルなイタリアンレザーのバッグやちょっとクセのある1点モノのトップスを中心に洋服をセレクトしました。
そしてその準備がまた楽しい!
何より売り場の事ならこの方、前職のワールド繋がりでVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)のスペシャリスト藤井雅範さんが一緒に前日準備に入られました。心強い上に、その仕事を目の前で見られるのは楽しみであり勉強にもなりますからね。
なんか昔を思い出しワクワクしながら準備しましたよ。
藤井さんの神業で3時間もかからずに、常設店舗以上の存在感のあるポップアップショップが完成しました。
売り場は生き物、その瞬間の感覚がとても大事
ポップアップショップのお手伝いをするようになって改めて思う事は「現場力と修正力」。
売場というのは1回作ったらそこからがスタート。ボクたちのように日常的な売り場を持っていると「今日1日の為だけの売場」という意識がだんだん希薄になるものです。すぐ店があって当たり前という感覚に陥ってしまう。
昨日と今日は違うし、同じ日付でも去年と今年では全く別物なのにです。
ポップアップショップの場合は期間限定だけに限られた時間内でお客様に伝えなければならない。その瞬間瞬間の感覚や感性を生かさないとあっという間に時間だけ過ぎて行くものです。
気温や気候、その土地の立地や市場性は勿論、お客様の嗜好や感覚は行ってみなければ分からない事がたくさんあります。短い時間の中でそれをフィットさせて行きながら売場を作っていくのはまさに人のチカラ、これがなかなかに難しくもあり楽しい。
そして最後に「アンタが言うなら買っておくわ!」的な言葉を頂けるのが一番嬉しかったりします。
そしてこの感覚は小売の店頭を経験した者にしか分からない醍醐味なんです。今回これを毎日愚直に繰り返してる雑賀さんの姿を見て常設店である自分が恥ずかしくなりました。
だからいつもの店でも期間限定の売場でも「この一瞬は今だけ、この1日は今日だけ、目の前のお客様も今だけ!」そんな感覚を忘れない様にしたいと思います、すぐ忘れるけどね(笑)
百貨店ができないセレクトが専門店のチカラ
さて過去何度かのコラボで百貨店さんからこういった専門店セレクトに対する評価が高いという事を伺いました。
そりゃそーでしょー!
そもそも商品量やビッグネームのブランド力ではボクらは到底かなわない。だから僅かでも百貨店では満足・納得しないお客様に対して振り向いてもらえるように百貨店には無い様な品揃えに日々走ってるわけです。だから整然として一見美しい売場とは対極の個性の塊の場。
それはほとんどの専門店バイヤーが意識的にも無意識的にも個性を集めてるからこその魅力。
バイヤーの個性がモロに見えるから専門店セレクトは面白い。(と勝手に思ってます!)
ウチのオキセレクションも同じくです。
「選択しない・集中しない」「思い込みと勘違い」の思いの篭ったバイイング、そんな部分をもっとをお伝えしていきたいなと思います。
そんなオキセレも相乗り出展してるYUNA STYLEさんのポップアップショップは9/4(火)まで西武高槻店2Fコトモノステージで絶賛開催中です。(最終日のみ17:00まで)
ぜひ覗いてみてくださいね〜!
目印はJR高槻駅から2F直結のコトモノステージの逆さマネキンとカラフルバッグたちです。
559-0017
大阪市住之江区中加賀屋2-5-15
沖 啓太郎
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