合皮のムートン

シルバーウィークも通常営業しています住之江区のクレアトールオキ三代目オキケイタロウです。悩ましいです。最近の合成皮革は見た目がホントによくできています。見ただけでは本物かどうか分からないものが多くなってます。
あ、ボクの視力低下と老眼が進んできてる話はどーでもよかったですね。

入荷したてのFERRIRAさんのスニーカーとショートブーツに目がとまりました。スタッズを花模様のようにちりばめた雰囲気のあるショートブーツ。暖かそうな毛足、やわらかい風合いにインポートらしい存在感。カワイイけどインポートなので値段が気になるー!と思ったら両方18,000円+税。

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え、フェイクなの~!高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、本物のムートン使ってたらかなりの値段だったでしょう。ちょっと拍子抜けしちゃいました。

コストパフォーマンスを取るか、いいものを大事に使うか

ファッションに限らず日常生活の中でも必ず遭遇する場面。
そりゃ、全ての物に拘りを持てればしあわせだし誰しもそうしたいですよね。でも先立つものには限りがある。
小物ひとつでもダイソーでいいもの、asokoやタイガーで遊び心に惹かれるもの、東急ハンズや百貨店でこだわりの逸品に出会ってしまうもの。その時々の判断に一喜一憂してしまうのが人間の悲しい性ですね(笑)

洋服の場合はあまり着た事のないチャレンジアイテムやチャレンジカラーなどはセールやコストパフォーマンス重視で購入するのがワードローブが増えるきっかけになるかもしれませんね。

モノの価格には必ず理由があります。今回の合成皮革のムートンにももちろんメリット・デメリットがあります。それは合成皮革に使われてるポリウレタンという素材の特性についてのお話です。

ポリウレタンの寿命は短いのです

ポリウレタンは現在のアパレル製品には無くてはならない素材で、どんなモノに使われてるかというと
1.伸縮性のあるストレッチ加工糸・・・スキニーレギンスなどのストレッチパンツなど
2.異素材を張り合わせる樹脂接着
3.生地の表面に施すコーティング加工
4.フェイクレザーの合成皮革・人工皮革・・・スウェードやムートンなどに似せたフェイクレザー製品

と、アパレル、バッグ、小物に至るまで結構いろんなアイテムに使われています。
何十万円した洋服でもポリウレタンの使用量が多ければ、それだけ劣化は早まる事を覚えておいてくださいね。
メリット・・・・・とにかくストレッチは楽チン、水に強い、お手入れ簡単、ドライクリーニングできる物が多い。

デメリット・・・・着用しようがしまいが、ポリウレタンの特性で経年劣化で早ければ2~3年ではがれ、べたつき、ひび割れなどが起こる。しかも困ったことに経年劣化は「購入時」からでは無く、「製造時」から始まってるんです。

是非頭の片隅に入れておいてくださいね。

 

迷ったときは楽しいほうを選ぶ

どーでもいい話ですが、参考までにボク基準は服に限らずいろんな選択肢のある場合、
「迷った時は自分が楽しい方、好きな方を選ぶ!」
これを鉄則にしてます。
これを基準にすると「失敗した!」という感覚が無くなるとまでは言いませんが薄まります。
だって好きで楽しい物を自分で選んでるんだから後悔のしようがないですよね。間違いないです。

では、楽しい方、好きな方を選びつつ今日も上機嫌な一日を過ごしましょう!


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。

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