売れ筋なんかありません!

シルバーウィーク明けは二日酔いのスタートです。久しぶりに飲みすぎたクレアトールオキ三代目オキケイタロウです。
あ、ボクは飲みすぎるとすぐ寝てしまうのでかなりの確率でワリカン負けをするって話はナイショにしておいて下さいね。

さて、長い連休明けはメーカーさんへの連絡や商談で予定通りのバタバタ感でした。

そもそも「売れ筋」なんて無いんだから

連休も明け、気温もそれなりに秋らしくなって売り場をあらためて見まわしました。
半年前から仕入してきた洋服たちを見てると、展示会の時の事を鮮明に覚えてる子と「え、こんなんつけったけ?」とほとんど記憶にない子がいます。
ボクは洋服の事をたまに“子”って呼びますが、かわいい子供みたいに思ってるって意味でその他特に深い意味はありません。って、そんな情報は要らなかったですね。

昔はメーカーさんや雑誌や業界新聞からいろんな情報を得て、そのシーズンのトレンドや売れ筋情報を求めて探しまわってました。
大体「売れ筋」て言う言葉自体がモノ発想ですよね。同じものがたくさん売れるイメージ、まさに昭和の高度成長期の遺物みたいな言葉。

ボクもアパレルの営業時代「売れ筋」って言葉をセールストークのように連発してました。
ある商品が1枚店頭で売れたと聞けば、他のお店に「当たりが出てます!」
3枚売れれば「売れ筋ですよ!」
5枚売れれば「爆発してます!(笑)」

とまあ、かなり根拠の無いいい加減かつ適当なトークで営業してました(笑)。そんないい加減さも許してもらえるほど物がモノとして売れてたいい時代でした。さらには「売れ筋」じゃなくて「売り筋」だ!とかね。売れるんじゃなくて売っていくんだ!と強烈な売り込みの時代に営業経験をしてたもので、今と全く真逆の考え方だったんですね。
勝手にモノが売れていったり、売込みすれば売れる訳では無いことは小売に身を置いて初めて分かるんですけどね。

小売店のゴールは買って頂いたその先

アパレル営業時代は頭では分かってても、気づきにくい事がありました。それは買って頂くことがゴールじゃなくて、それを着るたびハッピーになってもらったり、役に立った!って思ってもらったり、直接その声が聞ける事こそがゴールだって事。
売りっぱなしで喜んでもらえないという事は次もあてにしてもらえないですからね。
なので、買っていただくのは一番最後。そこまでにどれだけコミュニケーションが取れて信頼してもらえるかの時代なんだなとそんな緩いことを考えた休み明けでした。

 

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そろそろニットのいい季節になって来ましたね

 

では、そんなこんなで今日も明日も上機嫌な一日でいきましょう!

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。