カジュアルレザーブーツの手抜きお手入れ術(ラナパー編)

寒くなってきたので、ぼちぼちと冬物を引っ張り出し始めました。ニットやダウンの出番が近くなってきましたね、住之江区のクレアトールオキ三代目オキケイタロウです。

レザーブーツのメンテナンスをしてみました

今日は昨シーズン履いてそれっきりにしていたお気に入りブーツもそろそろ出番ということで、出してきたら・・・

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お気に入りのPISTOLEROのブーツ、手入れを怠った結果かわいそうな状態

 

去年、手入れをしないままほったらかしにしてたので、汚れはそのまま、革は乾燥し、擦り傷も多数のかわいそうな状態でした。

靴も洋服もケアの基本はブラッシング、汚れ落としです。

まずはブラッシングでほこりや砂を落とし、リムーバーと呼ばれるクリーナーで古いWAX成分を落とし、その後WAXで失われた油分を保湿していきます。

以前はミンクオイルを使っていたんですが最近はラナパー(Renapur)っていうのをもっぱら使ってます。
ミンクオイルほどべたつかず伸びがいいので少量で保湿できるので気に入ってます。ボクはこれを指で塗り込みます。

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ボクの秘密兵器ラナパー!右足だけ塗りこんでみました。傷が分からなくなった!

指でぬる理由は3つ、
一つは体温で油分が溶けて浸み込みやすくなるのと細かいところまで届くから
二つ目は布やスポンジだと分量をとりすぎてしまうから
三つめ、愛情が浸み込む気がするというただの自己満足(笑)

艶々になっていくブーツを見てると嬉しくなります。

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ファストファッションが出始めた頃から、トレンドのスピードがどんどん速くなって、洋服の価格もどんどん安くなっていって、クオリティはどんどん下がっていってます。

時代の流れなので、別にそれが悪いとかいうつもりはさらさら無いんですよ。

トレンドの商品がこんなにリーズナブルで買える時代ってそれはそれで仕合わせだと思います。でも、やっぱり昭和の人間だからか、服屋の子供として生まれたからか、1シーズンで使い捨てになる服が多いと聞くとちょっと悲しいです。

だからお気に入りのモノ1点だけでいいので好きな洋服や靴やバッグに手をかける事をお勧めします。

ボクでもできる一番簡単なレザー製品お手入れ方法

1.まず基本はとにかくブラッシング。ちょっと汚れたなと思ったらブラッシングしてホコリと汚れを落とす

2.クリーナー(リムーバー)でふるいWAXや汚れを落とす

3.薄く、あくまで薄くWAXで保湿する。(塗りすぎは逆効果)

カジュアルなレザー製品なら普段のケアはこれで十分だと思います。光沢が必要な靴などはここから磨き作業に入るわけですがここまでの基本は同じです。

レザーは何より油分補給が命あとレザーは革質が変わったり、油分が抜けたりするのでクリーニングに出さないのが基本なんですけどジャケットなんかは襟や袖口はどうしても汚れます。どうしてもの場合は、専門のクリーニング店でプロに任せましょう。
当店でもご相談承りますよ。

今日はブーツでしたが、この技は本革の製品だったらウェア、バッグ、財布でも基本同じです。ちょっとだけ手をかけるだけできれいに着れるし長持ちする。すべてのアイテムに手をかけれるわけではないけれど、手をかけた分愛着がわいてくる。それだけは間違いないです。

ではまた、今日も上機嫌な一日を!

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。