卒業式に着たジャケットを入学式にも使いたい!

三寒四温もそろそろ終わりかけ、年度末が近づいてくると12月以上に周辺がザワザワするのは新生活が始まる人が多いからなんでしょうね。ボクは2月末が決算だったにも関わらず書類が未だ完成しておらず・・・

あ、ボクの仕事を溜める癖が年々ひどくなってる話はどーでもよかったですね。

 

さてさて、徐々に温かくなり売り場もほぼ100%春物になりました。

そんな折来店してくれたのはFB友達のY子さんと娘さんのRちゃんです。

目的は入学式に着るスカートを探すためなんですが、きっかけはフェイスブックでした。

Facebookで娘さんの小学校卒業式の投稿をしていたY子さんに「卒業おめでとう!」のメッセージを入れた所

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と、ありがとうの返信とともにこんなメッセージが来たんです。

「このジャケットの下に合うスカート(入学式用)ありますか?」

唐突です!(笑)あまりに唐突です。このタイミングで聞いてくるとはさすが大変人のY子さんです。

でも、どうやら服屋さんとして認識して頂けてたようでとっても嬉しかったです(笑)

数年前ならSNS経由で商品の依頼なんて考えられなかった。という以前にSNSの発信すらしてなかったから当然なんですけどね。

Y子さんとはフェイスブック友達からの繋がりで過去リアルで数回お会いしてます。Y子さんに限らずSNSで繋がっている友達は、大体どこで何をしてて何を考えてるかが分かるので社交辞令とかもいらないし、こんな風に事前に宿題もらえると準備もできるので助かります。

ところで本題、

卒業式に着たジャケットを入学式にも使いたい!

お嬢さんのRちゃんは今年小学校卒業してもうすぐ中学校の入学式です。

お母さんのY子さんは卒業式に着たジャケットを入学式にも使いたい!という希望でした。

ボクも2児の父なので、ママ友たちの声はすでに十分すぎるくらいインプットされてます。つまりは、入卒のセレモニーの衣装代をそんなにかけたくないのです。

「だって、次いつ着るかわからへんし!」

「セレモニー以外に着る場所ないし!」

というネガティブな気持ちになるのもよく分かります。だからこそのジャケット着回し作戦のご依頼だったというわけです。

ジャケットは白い春ツイード素材のシンプルなモノ、卒業式の時には黒のタイトスカートで合わせてました。

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入学式と卒業式に着る服の大きな違いは何だと思いますか?

実は人が感じる「季節感」なんです。卒業式と入学式と時期は大体ひと月も違わなくて、早ければ2週間くらいしか変わらない。日本の季節を現す二十四節気でも卒業式の「春分」と入学式の「清明」は続いた気候。つまり気候はほぼ同じと考えてもいいと思います。

なのに気分だけが春に先走るのが入学式なんですね。

まとめるとほぼ同じ気候の中に、

卒業式 3月 冬ジャケット コートは冬物 色はブラック・ネイビーが主流 

入学式 4月 春ジャケット コートは春物 素材や色は春らしさを演出したい

こんな季節感なわけです。

この季節感を損なわずに、かつ卒業式に着たジャケットを入学式にも着る場合のポイントは・・・

春素材のジャケットを選んでおく!

です。

薄い素材を重ね着やニットを使って暖かく着る事は可能ですけど、厚い冬素材を視覚的に春っぽく見せるのは難しいです。

あ、あくまでボクの私見ですけどね。ほぼ同じ気候にも関わらずこれくらい「季節感」が違うんですよね。ファッションは季節感がとっても大事。でも見かけの季節感と体感温度の差が一番出るのがこの春の入学式シーズンです。春とはいえ入学式はだいたい午前中、しかも体育館や講堂といった足元の寒い場所が多いです。スプリングコートや大判ストールでしっかり防寒してくださいね。

 

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今回は通称「シャカシャカスカート」をチョイス!(素材がハリ感のあるポリエステル素材でシャカシャカいうのでそう呼んでます。そのまんまですね)

入学式にはこれに大判のストールを肩から掛けてもらうことになりました
(写真は忘れました!)

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そして恒例、特別なお客様のためのスコットブレンドタイム

 

ここでのお喋りタイムが長くなるのは最近のお約束です。ただ商品の売った買っただけのやり取りだけじゃなく、美味しいコーヒーを飲みながらの話はこちらの方が楽しませてもらったり、勉強になったりとある意味メッチャ贅沢な仕事ですね、有り難いです。

Rちゃんはおなかがすいたためウチの向かいにある「幻だこ」さんで売ってるスパイシーな名物から揚げをほおばりながら大好きな相撲の話をしてくれました(笑)

モノを売るだけならお店は星の数ほどあるけれど、その中でわざわざ遠方から来てもらえる理由は分かりませんが、やっぱり「繋がりとご縁」じゃないかと思うわけです。そのご縁だけは大切にする店でありたいなと、友達のようなお客様、・お客様のような友達をお迎えして思ったのはそんなことでした。

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。

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