ファミリーセールで分かった割引率より大事にしないといけない事
大阪市住之江区の加賀屋商店街で服屋の三代目してます沖啓太郎です。
出稼ぎ行商して来ました
職種は違うけれど同じ会社出身であり、同じ学びの場を共にする友人であり、尊敬する経営者であるジーンズソムリエの雑賀静さんという方がいます。
一言で言うと天才です。大手アパレル、ワールドで基幹ブランドからSPAブランドのデザイナーとして活躍し、退職独立して10年紆余曲折を経てオリジナルブランドでデニムを展開されるスーパーウーマンです。
そんな雑賀さんに誘っていただいて、アパレルメーカー5社が相乗りのファミリーセールに出稼ぎ行商のため出張してきました。
場所は南堀江のオレンジロードというシャレオツなショップが並ぶエリア、昔は橘通りという家具や通りの商店街だった所です。そういえばかの有名な大塚家具も昔あって、結婚する時のテーブルセットを買ったな〜(もちろんセールで!(笑))てな事を思い出しながら目的地に向かいました。
大阪でもこの南堀江界隈は最近あまり来てなかったのですが、知らぬ間にオサレなショップがたくさんできて、シャレオツな若者たちが歩いてるではありませんか!今度はゆっくり来てみたいと思いました。
心斎橋商店街界隈がインバウンドの観光客で溢れ観光地化し、アメリカ村のガラが悪くなり、その影響でここ南堀江界隈にお洒落な若者が集まってきてるのかもですね。
そもそもファミリーセールとは
世の中にセールというもの多々有りますが、ファミリーセールと言うのはアパレルメーカーが社員や関係者の家族の為に(というタテマエで)行う一般公開しないクローズドなセールのこと。
ボクたち小売店が行うセールと大きく違うのはその割引率、半額なんぞ当たり前!モノによっては70%〜80%オフ、サンプル品に至っては1000円や2000円で売られています。
正直、小売業の立場からすると「何ちゅう事してくれるねん!割引率じゃかなわんがな〜!」と思うわけですよ。お客様から見れば同じ洋服が違う割引率で売られてればどう行動されるかは大体ご想像通りです。ま、メーカーと小売店ではそもそも原価が違うんだから割引率が違って当たり前なんですけどね。
そんなことは承知の上で、雑賀さんからのメッセージを頂いて・・・
このような口車・・・じゃなかった、お誘いに甘えて、ウチの残った在庫も売れるんじゃないかとういう浅はかな魂胆で勉強のために相乗り出店させていただいたというわけだったんです。
やっぱり誰から買うかが大事なんだと思う
ほぼ2日間売り場に立たせていただきました。ファミリーセールなんでマドンナ(雑賀さんのニックネームです)の友人関係のお客様が多いんですが、
もちろんモノがいいのはわかってる。
もちろん割引率が大きくて安いのもわかってる。
でもそれだけが理由で買いにきてるわけじゃないのは売り場にいるとよくわかります。みんなマドンナのことが好きで、彼女の作る商品とマドンナ自身のことを信頼して買いにきてるわけでなんです。
皆さんの笑顔を見ればお分かりお分かりの通りです。
ただ安いジーンズを買うだけならもっと安いショップやサイトはごまんとあります。
でもみんな彼女から買いたいんですよね〜。というか、日頃からマドンナの発信や行動を見て彼女のファンになってるんですよ。
通常の売場であれ、催事の場であれ、セールであれ、結局誰から買うかが一番大事!
特にファッションは納得して買っていただくものだと思うから、ファンになって信頼してもらえるような日々の関係性がメチャメチャ大事なんですよね。
モノを買っていただけるのはカワイイから・素敵だからだけでもなく、セールだからと言う理由じゃないんです。短パン社長・奥ノ谷圭祐さんがいつも言うところの「あなたから買いたい!」と言ってもらえる彼女自身が最強の商品なんだというのを目の前で見せていただいた次第です。
マドンナの頑張りを見て、
「飲んだらオッサンになるけどやっぱりマドンナ凄い!」
改めてそんな事を思った素敵なファミリーセールでした!
今日は以上です、ではまた。
沖 啓太郎
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