伝わると伝えるは違うと改めて気付かせてもらったVMDセミナー
VMDコンサルタントの藤井雅範さんのセミナーに参加してきました。
藤井さんのプロフィールはこちらからどうぞ。
前職ワールドの、そして同じエクスマ(エクスペリエンスマーケティング)の大先輩であり、一貫してVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)に携わってこられた圧倒的な経験に裏打ちされたお話は聞くほど改めて気づく事が多かったです。
こんにちは、大阪市住之江区の加賀屋商店街でブティックの三代目してますクレアトールオキの沖啓太郎です。
VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)っていうのは、藤井さんの言葉をお借りすると
お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある
ってこと。
お客様の五感に訴えて商品やブランドの価値を伝えるって言っても、そんなに難しいことじゃなくて・・・服屋さん的にはVMDとか難しい言葉を意識しないでも、毎日ディスプレイだったり、レイアウトだったり、POPだったりをあれやこれやと試行錯誤しながら変えていくことが基本。
ファッション業界は季節商売なので商品だけじゃなく、体感温度や湿度とか気候を感じ取りながら売り場を作るんです。いい加減と思われるかもしれませんが気分と雰囲気が意外と大事!ボクはそう思ってます、そう「いい加減」と「ええかげん」は違うんですよ(笑)
朝、いつもより寒いなと思えばディスプレイのトルソーにしっかり目のダウンやコートを羽織らせる。
クリスマスが近づけば「赤」が多く目に入るようにレイアウトを変える。
お正月が近づけば少しパステル色がよく見えるように商品をたたむ。
そんな感覚でやってることも、体系だってはないけれどいわばVMDの一つです。
「伝える」と「伝わる」は違う
さてさて、「伝わってますか?」はエクスマの藤村正宏先生の決め台詞ですけど、伝わることって本当難しい。
発信する側が一方的に色んな情報を伝えても、それはあくまで「伝えてる」つもり。
相手の心に伝わり、発信した人の思いが届き心が動いて初めて「伝わった」ことになると思うのです。
モノの価格やスペックといった左脳で論理的に比べられる情報をいくら羅列してもそこで心は動かない。
心が動くのは、情緒的に「あ〜、私もそうだ!」とか「あの人のイメージだ」とか共感してもらった時なんです。
だから発信する人自身の、想いや感じたこと、経験や感情といった右脳に働きかける言葉や演出じゃないと心に届かないんですよね。
それを実行しやすいのがリアル店舗なのは間違いないと思います。
EC店舗は実際の視覚や触覚に頼ることができない。
リアル店舗は直接見たり触れたりできる、それも伝える人の言葉で伝えられる。逆に言えば、直接お客様の声や表情や感情を感じ取れるって事。だったらまだまだお客様の心に直接届くことでできる事、やってない事ありませんか?というお話です。
「伝わるように伝える」のは何のため?
セミナーが佳境に入ったところで、藤井さんからの問いかけがありました。
「あなたのお店の商品を買われたお客様にどうなって欲しいのか?」
商売だから、お客様にたくさん商品買っていただいたら嬉しいけれどその先は?
そもそもお客様の役にたつため、喜んでもらうため商売をしてるんじゃないの?
ビジネスの本質を考えようよ!とお話がありました。
お客様に先に「ありがとう」と言われるビジネス。そのためのヒントが「伝わるように伝える」VMDなんだと改めて肝に銘じたセミナーでした。
そしてそれを伝えるのはやっぱり「人」
個を出して伝える意味は、「仕事」×「自分」でオンリーワンの発信になるからだと思うんです。そうするとどんどん人の繋がりが広がっていきます。SNSの面白いところは発信すればするほど同じ感覚・感性の人と繋がれるところじゃ無いかと思うわけです、それは友達もお客様も一緒かな?
リアル店舗でお客様の直接触れ合えることの有り難さ、ビジネスの本質をVMDを通して改めて気付かせていただいたセミナーでした。
藤井先輩、ありがとうございました!
まだまだできること、しなければならないことを山盛りです。聞くだけじゃなく一つでも実行しないとセミナー受けた意味が無い!ということで・・・頑張ります!
ではまた。
沖 啓太郎
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