アパレル業の「逸脱」って何だろう?
オープニングはハイスタンダードの16年ぶりのシングル「ANOTHER STARTING LINE」
昨日までの事はおいておこう
もっとやるべきことがあるから
時はいつも僕の味方なんだ昨日までの事はおいておこう
もっとやるべきことがあるから
正しいことをするのに時を選ぶ必要はないんだすべて大丈夫なんだ
僕たち大丈夫なんだ
これはもう一つのスタートライン
あくまで自分なりの解釈ですけど・・・
今までやってきたことはそれはそれでOK!
でも時代は変わったんだから、今もう一回再スタートしようぜ!
的な感じでしょうか?
と言っても、若干の世代ギャップがあって恥ずかしながらハイスタって最近までMy First Kiss(はじめてのチュウ)くらいしか知らなかったのはナイショです。メロコアまでカバーしてる藤村先生の懐の深さはドラえもんポケット並みに底なしのようです(笑)
こんにちは、大阪市住之江区クレアトール オキ、服屋の三代目沖啓太郎です。
今年最後のエクスマセミナーは大阪のライブハウスFlamingo the Arushaでありました。まだ頭の中パンパンでまとまらないままブログ書いてますがご容赦を。
常識からの「逸脱」からが価値というけれど・・・
16年ぶりのCDを告知なし、ダウンロードなし、宣伝なしで発売したハイスタ、
日本で初めてブログでファンと直接コミュニケーションをとった宇多田ヒカル、
俳句界の伝統を破り、写生句というわかりやすい言葉で自由な感情を綴り、新しい文章表現を普及させた日本近代文学の祖、正岡子規、
3人の共通点は過去の常識からの「逸脱」
過去の歴史や伝統を無視するんじゃなくて、それを踏まえた上で自分の好きなこと、やり方を貫く。周囲からの批判や雑音があってもそれを貫き通す「覚悟」のある人が歴史を作るんですよね。
でも服屋的に考えるとアパレル業の逸脱ってどうなんだろ?
そもそも作り手のデザイナーさんそれぞれの個性がブランド価値だった時代から、今やどこの売り場へ行ってもほぼ横並び商品のオンパレード。逸脱して自由にしてこそのアパレルブランドなのにね〜。
ビジネスなので今すぐ売上に繋がる(と思ってる)商品ばかりで、逸脱どころかますます同質化してるような気がします・・・それくらい厳しいということなんでしょう、ホントやばいです!
何をするにもなかなか逸脱する覚悟ってできないのが現実。過去を変えないで済むなら、そのままぬるま湯に浸かっとけば楽だしね。ただ、世の中のスピードは待ってくれないようです。
なんせ自分達の想像をはるかに超えるスピードで進歩する科学技術!いやホントの話、速すぎてついていけないこといっぱいありませんか?
例えば、医療の世界でも熟練のお医者さんより人工知能ワトソンの方が正確な診断する時代みたいです。
例えば、まさかの自分が生きてる間に自動運転の車とかできるようです。
例えば、スマホでこんなに遊べる仕事ができるようになるなんて10年、いや5年前でも想像できなかったです。
素晴らしい未来がやってくる反面、ほとんどのルーティン業務は機械に奪われることになるよって。さあ自分達の仕事はどうなるんでしょね?
そういえば、アパレル小売業の売場でいうと、RFIDという技術でかなり近い将来レジ打ちのパートがなくなるよ!って話を最近聞いたところやったのに・・・
パートの仕事どころか、もうすぐレジ自体がなくなるよーーー!
この日聞いたAmazon Goの話はそれも超越してレジ処理すらない売り場がもうできる時代になったっていうから激しくビックリです!
レジ決済という考え方すら無い!!
もう衝撃です。店入って自分でバッグに商品入れてそのままゲート通って帰る。過去の発想の延長じゃ出てこないですね!機械の方が正確で仕事が速いから当たり前のように奪われる仕事がどんどん増えていく。レジ打ちパートの仕事はこれで一巻の終わりです。
3Dプリンターのお陰で歯科技工士さんの仕事が奪われたりとか、自動運転の車のおかげで保険や免許関係の仕事もやばいらしいです。便利な反面過去の常識の上で考えてると仕事無くなりますね。
好きなことを徹底的にする覚悟!
逸脱と聞くと特別人と違う変わったことをしたり、難しそうに聞こえるけれど、onとoffを分けない、遊びのような仕事・仕事のような遊び、好きなことを仕事に組み込むことが自分らしい価値になる。
つまり、オーナーその人が、バイヤーその人が、販売スタッフその人がみんなそれぞれの個性でブランドになれるということだと思うんです。
だから自分が好きなこと、できることで周りが喜んでくれることを徹底的にやる覚悟を持とうってこと。
批判されても、文句言われても、好きなことやる覚悟が持てるのは大企業より小さい企業の方が向いてるんじゃないかな?
そんな話を聞くと、ますます個人や零細企業の時代がやってくるなと思うわけです。
やっぱり自分たちの好きなものだけ、大切なお客様の笑顔が浮かぶものだけに囲まれて仕事する覚悟が必要なようです。
例によってまとめきれないので前段はここまで。講演されたお三方の話はまた改めて書くことにします。
ではまた。
沖 啓太郎
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