マイインターンのロバート・デ・ニーロがカッコよすぎる

今さらですが・・・プラダを着た悪魔から9年、アン・ハサウェイが今度は自身がニューヨークのファッションサイトサイトの社長役で帰って来た「マイインターン」をやっと観てきました。

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アン・ハサウェイも相変わらずの可愛さと美しさで、「プラダを着た悪魔」の時よりも当たり前ですがオトナの魅力があふれてました。が、ボクが注目したのはやはりこの人、ロバート・デ・ニーロ。

毒毛の抜けたロバート・デ・ニーロの70歳のインターン(仕事見習い)役が今までのイメージとあまりにも違ってはまり役でした。昔見たゴッドファーザーの印象が強すぎたせいか、今までの役柄がオーラ満載でヤバい存在感ハンパ無かっただけにすごくやわらかな印象がめちゃ新鮮でした。

なんというか人生経験の厚さと、人を見る眼の素晴らしさ、人付き合いのさりげない心配りとかがでしゃばらず控えめにできて、こりゃ頼られるよねオーラが出まくってます。若い会社の中でもあっという間の人気者になるベンを演じるロバートデニーロ。

ひょっとしたら素顔のデニーロはこの役柄に近い人なんじゃないか?とふと錯覚してしまいました。知らんけど(笑)

やっぱり服装はその人を現します

で、服屋的には映画と言えば衣装が気になるわけです。

アン・ハサウェイが演じるジュールは若くして成功したファッションサイトの社長らしく、社内では自転車移動できるパンツルックだけれども、ここぞと言うときにはやはりキチンとしたジャケットスタイリングを見せてくれました。それも多分どれも結構なハイブランド!

かたや、ロバート・デ・ニーロ演じるベンは今時のファッション企業のゆるーいファッションの中、ただ一人きっちりクラシックなスーツを着こなして出社するんですが、それがまた似合いすぎるくらい似合っててカッコイイ。そしてぶれずに自分のスタイルを通すんです。

そしてカッコだけじゃなく、70年の人生の厚みあるセリフ。

「クラシックは不滅だ」(若手社員に年代物のアタッシュケースをほめられた時)

「男のハンカチは女性の涙を拭くためにあるんだよ」(居候の同僚にハンカチいらないじゃんと言われた時)

と、若造では使えない粋な生き方の名言も心に響くんです。

そう言えば、パンフに書いてあったサブタイトルが

Experience never gets old

「経験」は決して色あせないって感じでしょうか?

何事も自分で体験することこそが価値、経験に裏打ちされた言葉って説得力あるなともうわけです。

ただ社会のキャリアが長いだけじゃなく、センスもユーモアも思いやりもあるベンみたいな歳のとり方にめちゃくちゃ憧れます。こんな70歳目指したいものです。

ではまた。上機嫌な週末をお過ごしください!

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。