チャンスはピンチの顔をしてやってくる!

繊維・アパレル業界は厳しいってずいぶん前から言われてますけど、先日そんなニュースがまた入ってきました。

遊心クリエイションが会社清算

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遊心クリエイションという会社の名前は知らなくてもアパレルの「YEVS」や雑貨の「ASOKO]のショップの名前は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

「ASOKO」の小物雑貨はリーズナブルでこ洒落たデザインが多かったのでボクも結構好きでしたが、悲しいかな来年1月で閉鎖されるそうです。

その遊心クリエイションが親会社の商社から手を放された感じです。

商品がいくら魅力的でも、コストパフォーマンスが高くても結果が残らなければ淘汰されてしまう。当たり前のことと分かってても残念です。

実は今年、ボクの店に関わるアパレルメーカーさんもワールドさんの大幅縮小に始まり、キャリア系のメーカーさんが相次いで会社解散、親会社による経営強制交代、卸事業の中止などで一気に4社が来季からなくなります。

アパレル業界ではよくある話ですけど、この1~2年の動きは今までとちょっと違う雰囲気を感じます。

ワールドの縮小は直営系のブランドなので、卸先の我々小売店に直接影響はほぼないのですが、あと4社の方は地道に頑張ってきたところばかりなので正直ショックが大きかったんですよ。

でもね、もうここまで逆風だと笑えます。
薄々は気づいてたんですが、たぶん「今までのやり方でやってたらアカンで~!」っていう天の声だと思うんです(笑)

逆風を味方にするには?・・・

逆風を味方にするには?の答えをなんとなく考えてたんです。

そもそも逆風だって思うのは流れに乗って無いって証拠。あ、その先にはっきりゴールが見えてたら逆風でも進めるんですけどね、それが見えてないから逆風って感じるわけだし、そもそものゴール設定が間違ってるんちゃうの?って話だと思うんです。

で、そもそものゴールってどこ???

小売店にとってのゴールはただ一つ、自分の商売を通じて目の前のお客様に喜んでもらう事。

この1点だけなんです。自分の都合とか数字とかを目標にしてるうちにホントとのゴールを見失ってしまうんです。

だから逆風だと感じる時は、自分の向かうゴールの方向さえ確認しておけばいいんです。お客様の方だけ向いていれば、あとは反対向こうが、横向こうがいい事に気づきました。逆風は反対向いたら超追い風になったりしますから(笑)!

そんなこんなで、今の商売を見直すいいチャンスが来たので年末までの宿題にして来年の準備をしようと思います。

「チャンスはピンチの顔をしてやってくる!」って誰かから聞きました。たぶん今すごいチャンスなんだと立て続けに身近で起こるニュースを聞いて思うのは概ねそんな事です。

ではまた、今日も上機嫌で過ごしましょう!

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。