ファッションビジネスで成功するために大事な技術

昨日の雨も上がり、お天気が戻ってきた大阪です。桜もまだもう少しもちそうですね。

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桜と言えば今週くらいから新入社員らしき姿をチラホラ見るようになって、自分の新人時代ってどうやったっけ?と思い出すのも徐々に怪しい社会人27年目の春を迎えた沖 啓太郎です。

1990年の4月に大手アパレルメーカーに入社した当時からすると想像できないくらい面白い時代になったなーって思います。

バブル崩壊寸前のその当時は、バブル経済だなんて誰も思ってなかったし、それが普通。もちろん自分も浮かれた気分のバブル世代最後の社会人1年生でした。その時点で今年社会人になった若者とは環境も気分も180度違ったと思います。

そんな今日も展示会へ出かけて秋冬物の発注をしてきました。立場は営業する側から仕入れる側に変わったものの、アパレル卸の仕組み自体は27年前とほぼ変わらずです。

小売店はお客様というフィルターを通して、売場を見て、商品を見て半年先の売場を組み立てる。

アパレルメーカーは売り場と商品を見て最大値を求める。

ファッションとファッションビジネスは違う

昔から思ってる事なんですがファッションとファッションビジネスは違うな~って思います。

「オシャレである事=売上」に繋がらないから面白いんです。

オシャレな人は世の中にごまんといます。でもファッションビジネスで成功してる会社はなかなか少数です。

店やスタッフや商品がオシャレである事は当たり前。でも少しでも仕入れを間違うと売れるモノは売れても残った在庫に収益を圧迫されます。ある意味不良在庫に殺されます。流通業の宿命みたいなもんです。

そういい時代も悪い時代もいつの時代でも売れるモノは売れるんです。それはお客様の心に響いて伝わったモノ。

ファッションビジネスで成功するためには

感覚だったり情緒だったり文化だったりするファッションというものを数字から縛ろうとするファッションビジネスは大体失敗します。

大事なのは魅力を伝える技術と言葉。

人 ・・・・・誰が伝えるか

VMD・・・・・どう魅せて伝えるか

(VMDに関してはボクの説明より藤井さんのブログをどうぞ)

商品 ・・・・・よくて当たり前

ファッションなので毎年毎年トレンドも商品も変わますが、伝える技術の基本は変わらないもの。それを視覚的に伝える技術がVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)なんです。

ファッションビジネスで成功しようと思ったらお客様を思う熱い愛情とVMDで価値をお伝えする技術がマストだと思うわけです。

という事で明日4月6日、東京ビッグサイトで行われるワールドファッション東京という展示会へ出向いて前職の先輩、VMDのスペシャリスト藤井雅範さんのVMDセミナー聴いて勉強してきます。

五感を使って情緒を伝える力をがんばって磨きたいものです。

ではまた。

 

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。