元祖vs本家の争いの先には・・・

グルメではないけれどカレーととんかつが好きです。

住之江区のクレアトール オキ沖啓太郎です。

2017年も展示会が始まりました

展示会シーズン始まるよー!ということで新春一発目の展示会はadonisis さんの夏物です。この時期は夏ものだったり秋ものだったり入荷時期が違う展示会が多いのでいつも季節感なくなります。だいたい外は1年で一番寒い時期ですしね(笑)
年末年始を挟んで久しぶりの展示会なのでウオーミングアップ、目慣らしのつもりで行こうと思ってたんですが・・・やっぱりカワイイ洋服たちをイッパイ見ると、テンション上がるし、楽しいし、気合いも入ります!

ちょこっとだけチラ見せしましょう!

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フリル使いとか絶妙です!

男性バイヤーのワタクシが言うのも何ですが、甘すぎず行きすぎず、それでいて存在感十分のフリルやレース使いが絶妙のブランドなんです。

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いい発注ができた時はこんな顔!

4月までには入荷してくるようなので夏が楽しみになりました。

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兄妹の展示会ランチも久々!

で、展示会のご褒美ランチに大阪本町の船場センタービル地下にある「船場自由軒」さんで名物カレーをいただきながらある事を思い出しました。

元祖と本家の争いはここにも

ご存知でした?ウスターソースをかけて食べる混ぜ込みカレーで有名な自由軒ですが、
実はなんばにある「自由軒」と本町の船場センタービルのB2Fにある「船場自由軒」は別会社だってこと。

はっきり言ってそもそもの源流が同じなので「自由軒」という店名と名物カレーやハイシライス(決してハヤシライスではない!)といった名物メニューも見た目も味もほぼ同じ。また大阪の鬼才作家織田作之助の小説「夫婦善哉」の中にも登場する「自由軒」のカレー・・・というくだりも両店共に使ってます。厳密には違うのかもしれないですがボク的には全く同じなので、その日の気分でどちらのお店にも行きます。

こうやって見ると世の中にはいろいろとありますね〜、元祖vs本家の争いというものが!
本家争いで」パッと思いつくだけでも・・・

「赤福」と「御福」

「一澤帆布」と「一澤信三郎帆布」

そして「自由軒」と「船場自由軒」

もともと「赤福・御福」のようにライバル会社で争ってる分にはよくある話で仕方ないなあ〜と思います。(当事者の方々にとっては仕方ないでは済まないんでしょうけど・・・)

でも、一澤帆布や自由軒のようにもともと身内で仲良くやってた会社がいろんな事情でけんか別れする姿を見ると、一度有名になったブランドを守るって大変だと思うわけです。

争えば争うほどお互いのイメージを傷つけ合ってる気がしてならない。

実は洋服のデザインも何がオリジナルかわからない

洋服のデザインも同じ、いやもっと酷くて、何がオリジナル?どこが本家?何が元祖?と言ってもいいくらい街中にある洋服のデザインはインターナショナルブランドから小さなブランドまでよく似たデザインは山ほどあります。

この日のAdonisisさんの様にオリジナルブランドらしさ、自分らしさを貫いて物作りをしてるところは伝わるところも多いけれど、多くのアパレルメーカーさんは「このデザインが売れてる」という情報を得ると瞬く間にコピーやマイナーチェンジするのが常套手段。

オリジナルだけで商売が成り立てばいいんですがそうは言ってられない現状もあります。

アパレル業界に関しては、元祖も本家もないなとつくづく思ったことでした。

さて話を戻して、会社が大きくなると色んな言い分や事情が出てくるのは世の常、でもウチなんぞは小さい会社だからこそ誰のための商売かを忘れないようにしたいと思うわけです。

そういえば先日亡くなった父の遺訓も「兄弟仲良く助け合え!」でした。

というわけで、ウチは兄妹それなりに仲良く仕事ができてありがたいなと、後から辛さが押し寄せてくるカレーを食べながら思ったのはそんな事でした。

今日は以上です、ではまた。

 

 

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。