あなたの仕事は進化してますか?

定休日の水曜日、阪神高速湾岸線を雨上がりの神戸にぴゅーんとドライブしてきました。

大阪市住之江区の加賀屋商店街で服屋やってますクレアトールオキ三代目オキケイタロウです。

到着先は神戸ポートアイランドにあるワールドさんへ。そう目的はお仕事、早くも秋冬物の展示会です。アパレル卸ビジネスの5月の展示会はだいたい冬物、10月とか11月に納品される商品を発注するわけです。

ファイル 2016-05-13 2 26 49

お世話になったワールド神戸本社ビル

26年前と比べるとワールドは全く別の会社になった

実は私、1990年から1999年までの10年弱ワールドの営業マンとして働かせてもらってまして、いわば古巣でのお仕事になるわけです。

懐かしいメンバーもまだまだ多く、話をし出すと仕事にならないほどなのが嬉しくもあり、悩ましくもありといったところなのです。

それはさておき、営業のOさんとお話させてもらって自分の仕事の進化について考えました。

ワールドという会社はご存じの通りアパレル業界の大手企業ですが、ボクが入社した’90年から比べると何度も何度も大きく舵を切って卸主体の会社から製造小売が主力の会社になりました。

ボクが入社した時はバリバリの体育会系のアパレル卸の会社だったのが、退職する時は商社チックな雰囲気だったような気がします。(あくまで個人的な印象です)

いい悪いという話ではなく時代の波に乗ってどんどん変わっていったという事。進化していったという事だと思います。

自分たち服屋はどんな進化したんだろう?

かたや、ボク達服飾の小売業はというと、おそらくほとんどこの四半世紀変わってないような気がするんです。

シーズンの半年前にあてのないというと言い方はキツいですけど、確率の低い展示会発注をして実際のシーズンに入ってから修正していくという手法。物の売れてた時代はそれでも対応できたしまだそれでも物量的には足りないくらいの時代が90年代。今からすれば失われた20年の入口だった訳ですけど、当時は全くそんなこと思いもしませんでした。

そして今もなお、ほとんど同じ手法で商売をしていて業界全体が大ピンチに陥っているようです。

お客様と常に繋がっておこうと思う

地域の商売というのは昔からお客さまの御用聞きの要素も多いと思うんです。

大体どこの誰かが分かってて、何をしてる人か知ってて、どんなモノが好きか把握してて、いわゆるかゆい所に手の届く商売ができてたんだと思うんです。

でも今やだれもがスマホを持ってそれぞれ個人同士が繋がる時代。気づけば地域とか商店街というコミュニティを使わずとも色んなコミュニティで個人と個人が繋がってる時代になりました。

そしてお店とお客様という関係が知らない間に薄くなっていった結果がきっと今なんじゃないかと思うわけです。

やっぱり大事な事は「店としてじゃなく、個人としてお客様と繋がる事」だと思います。

お客様と繋がってないという事は、ビジネス以前にその人の前に存在してないし、役に立たないってこと。

SNSであれアナログのニューズレターであれ、プライベートであれビジネスであれ1対1で個人的に繋がる関係性を築く事が大事だし、それが個人でも簡単にできる時代だからやっぱり発信ってものすごく重要だと思うわけです。

それが進化と呼べるかどうかは分からないけれど、売上うんぬんの前にお客さまと一緒に時間を過ごし、お客さまの生活の一部になるくらいの覚悟がないと特にボクらのような地域に張り付いて商売してる人間は役に立たないんじゃないかなと、そんな話を同期の中島クンと展示会場で聞いてもらいました。

ファイル 2016-05-13 2 28 03

立場は変わっても同期の存在はありがたいです

 

さてさて、あなたのお仕事も進化してますでしょうか?

ではまた。


The following two tabs change content below.

沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください