零細企業の発信量はまだまだ足りない〜桜の季節の神戸の展示会にて
今年、大阪の桜開花は史上最速だったらしく早々満開の桜と出遅れた感のある桜が混在していて面白いです。
そんな3月はアパレル業界の展示会月間。今週は神戸ウィークと言うことで定休日の今日、3社ほど2018年秋物の展示会発注に行ってきました。今年のお盆明けから9月にかけて入荷してくる商品たちです。
相も変わらず先物発注しないといけない恐怖はあるものの、やはり展示会というものは楽しいものです。作り手の渾身の新作を見ながらお客様の喜んでくれる顔を想像してます、何と言ってもこの段階では100%完売するつもりですからね!(笑)
でも、いよいよ従来のやり方では限界水域を越したように感じるアパレル業界です。と言っても一連の大きなルーティン(特に展示会とか展示会とか展示会とか・・・)の流れは変えられない部分も多い。「従来のやり方を変えるんだ!」と思ったり、声に出してとて「じゃ、具体的にどうするの?」の解は小さい事しか思いつかないものです。
そしてその小さい事の積み重ねでしか変われないのも確かです。こうして展示会でデザイナーさんや営業さんと話してると現場の自分たちでしかできない事はまだまだたくさんあるなと思います。
という事で、ツイートを見直しながら展示会の振り返りをお伝えします。
神戸に秋物の発注に来てます。今シーズンから方針転換してさらにシビアに、さらにワガママに行く事にしました!半年先に納品されるんだから妥協しないように気合い入れます! pic.twitter.com/zAMNc06cOJ
— 沖 啓太郎@一生付き合える洋服屋 (@keitarooki) 2018年3月28日
ここはニットが得意なメーカーさん。こう見えて?ニットブランド出身のワタクシ、ニットにはそれなりに思いが深いのです。1本の糸から変幻自在に紡がれるニット、今年はやはり明るい色目とクラシカルな編み地変化に注目です。
でもアパレルメーカーさんには申し訳ないのですが、昨年までのリピート的な商品は全面カットしました。各社横並びになるようなものは実際にシーズン入ってから考えることにします。
新しいデザインが常に良いとは限りませんが、そこはファッションの事、新鮮さが大事ですからね!
神戸展示会2社目、冬が終わったばかりですが秋冬物を発注すると言うこの業界!今シーズン売れたものは来年は売れないのが常識。引き続き思い込みと勘違いで気合注入します! 押忍!#BCP pic.twitter.com/zmdF2H157Z — 沖 啓太郎@一生付き合える洋服屋 (@keitarooki) 2018年3月28日
意外と危険なのが「定番」という言葉。売れ残り続けてるもの、欠品し続けてるもの、フォローの効かないものは定番とは呼べないと思うんですが・・・ちょっとベーシックな定番を作りたい意識が湧いてきてる今日この頃です。
神戸展示会3社目、オトナカジュアルなブランドこそコスパ大事やで!安くオサレな洋服が山ほどある中でわざわざ買って頂く理由、それはウチの店への信頼だと肝に命じる!#セシオ#CECIO pic.twitter.com/44w349jGNt
— 沖 啓太郎@一生付き合える洋服屋 (@keitarooki) 2018年3月28日
コスパという言葉はあんまり意識したくないけれど、お客様目線で考えると意識せざるをえない事も多い。でも一番はウチの店のセレクトした感覚を信頼してくれるお客様の期待に応える事、つまりはお客様の代理人として仕入れに来てるくらいの感覚なのです。
と、あんな事こんな事いろんな事考えながら発注してるわけでございます。
それはそうと、発注しながら何気なくSNSにアップした1枚の写真にお声がたくさんかかったのがこのスマホケース!
いや何が有難いって、忙しい大のオトナのみなさんがオッさんのツイートやフェイスブックにリアルタイムに反応してくれる事。
情報の流れ方がウチのような零細企業でも、「点」の連続、「今」の連続になってきてるのをひしひしと感じます。頭を整理しようとしてる内に世の中が先に進む感じです。
と、考えると質も量も圧倒的に発信が足りてない事に気づくわけです。
もっともっと丁寧に伝える事に本気出さねばと感じた神戸での展示会でした。
それにしても、一気に暖かくなって神戸も大阪も見るところ全て桜が見事に満開でした。できれば4月にある次女の中学校の入学式までなんとか持ちこたえて欲しいものです。
559-0017 大阪市住之江区中加賀屋2-5-15
沖 啓太郎
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