いけばなと内藤家元と私
今年のテーマは文化・芸術に触れる機会を増やそう!ということの一環で行ってきましたよ、
日本の伝統芸術の勉強に!
学生時代の美術の成績は絶望的なものだったクレアトール オキ三代目の沖啓太郎です。
兵庫県いけばな展に行ってきました
神戸で1社春物の展示会があるのに合わせて、神戸大丸で開催されてた兵庫県いけばな展の最終日にお邪魔してきました。
相変わらずお花のことはさっぱり分からないです。お花を見てもほとんど名前すら知らない無粋な人間です。
ですが、いけばなには興味があります。なぜかというとその理由は単純で、昨年マックスブログ塾で光風流の内藤正風家元に出会ったからなんです。
それ以来、ずーっと仲良くしていただいてます。
ボクが昔思ってた華道の家元のイメージは、古風で口うるさく、権力闘争してて、お金に固執してて・・・ってサスペンスドラマかーーーーーい!
内藤家元はチョイ悪であることは間違いないはずですが(笑)自由で豪快、何に縛られることもないように見えて日本の伝統とか歴史とか文化とか、何というか日本人の基本を全部踏まえた上で自由人なのがすごく素敵で魅力的なわけです。
花やいけばなに興味はなくても誰が生けてるのかには興味がわく。内藤家元に出会わなければいけばなに興味を持つことなんてなかったと断言できます。
いけばなってファッションの世界と似ていると思う
いけばなって服屋さん的に言うとVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)の世界に近いのかなって思うんですよ。
商品(花)をより綺麗に美しく魅せるという点ではですよ。
でもそれは、技法や技術論の話ではなくて結局、「人」なんだとおっしゃいます。
ボクの記憶が確かなら、内藤家元はいけばなのことをこうおっしゃってたはず、
「生け花ってまず人があって、場所があって、器があって、そして花がある。ある意味花は脇役なんだ」
同じ花でもいける人の感じ方、捉え方で全く違うものになる。
場所によってその場に合わせた生け方がある。
場に見合った器に花を合わせる。
だからある意味花は脇役なんだ。
正確な言葉は忘れたのですがボクはそういう風に解釈しました。違ってたらごめんなさい(笑)
ファッションも同じで言葉を借りると、
同じ洋服でも着る人の感じ方、捉え方で着方や見せ方が変わってくる。
場所に応じたTPOをわきまえた洋服、着方がある。
洋服はそれを着る人を輝かせる脇役なんだ。
ってところでしょうか。
昔ほどうるさく言う人も少なくなりましたが、洋服にはドレスコードというものがあり、「場」を意識するのはいけばなも一緒だなと思うわけです。
喪の場に光るものや殺生ものを着ていかないように、結婚式にサンダルを履いていかないように、場をわきまえた中で自分らしさを出す。
家で飾る花
会社で飾る花
百貨店で飾る花
小さなコンテナみたいな会場で飾る花
全部違って当然なわけです。
いけばなであれファッションであれ、意識的であれ無意識であれ、その人の内面や思想がアウトプットされるという事なんだと思いました。
だから、家元にいけばなのことを聞くといつも、
「自由に生けたらええねん!」とおっしゃるわけですね(笑)
つまるところ、いけばなもファッションも「自分らしさの追求」なのではないかとそんな気がした2016年秋でした。
それではまた。
沖 啓太郎
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