意地でもお気に入りのニットで寝落ちしてはいけません
このところ結構な高確率でソファーでうたた寝、寝落ちを繰り返し、そして家族からは呆れられ最近はほぼ放置されているオキケイタロウです。
頚椎ヘルニアの薬のせいかな?年齢のせいかな?などとどーでもいい話をあるお客様ととそんな話をしてました。その中で「結構な時間寝てるのに昼間眠いんですよ〜」と言ったら、「それって睡眠の質が悪いんやで〜!」と言われました。
つまり、しっかり眠る準備・体制を整えて寝るのと、酔っ払って帰ってきて寝落ちするのとでは同じ時間寝たつもりでも、カラダの方が全く休めていないという事の様です。寝落ちしていつもより長く寝ていたつもりでも疲れが取れていなかったり、翌日いつまでも眠いのは「睡眠の質」が悪いせいだったんですね。
それはさておき、こう見えてワタクシ一応洋服屋さんなので今日はアパレルの観点からなぜ寝落ちしてはいけないかを書きたいと思います。
人はなぜ寝るときに着替えるのか?
そもそも当たり前すぎて考えたこともなかった単純な問いについて考えてみました。
大多数の方はどうでしょう?晩御飯を食べて、お風呂に入って、パジャマをはじめとする寝間着に着替えて眠りにつく。多少の順番の違いや他のルーティーンが入る事もあっても大体そんなパターンが多いのではないでしょうか?
理由1…単純に清潔で気持よく衛生的である
理由2…動きやすくリラックスした状態で眠りにつける
理由3…着替える事で自律神経のON・OFFのスイッチが切り替わり、質のいい睡眠がとれるようです。何より生活リズムにメリハリが出る
といった所が一般論でしょう。
寝落ちでダメージを被りやすい素材
寝落ちする健康上の問題の事は専門外の為ここには書きませんが、洋服の立場からすると着替えずに寝てしまうデメリットは果てしなく大きいものがあります。
理由は大きく3つ、
一つ目は汗…
人は最低でも一晩にコップ1杯分以上の汗を書くと言われてます。寝落ちしてしまうとお気に入りのお洋服に汗を染み込ませてしまいます。入浴なし・着替えなしでの寝落ちは最悪で、皮脂汚れに汗をさらに刷り込ませてるようなもの。
二つ目は体重によるプレスと摩擦…
汗を染み込ませた上に、さらに悪い事に自分の体重を一晩しっかり乗せて寝返りを打ったり、シワの上に体重をかけて摩擦したりして、洋服の素材を痛めつけてるわけですね。当然朝になれば素材が伸びたり、ヨレたり、シワになったり、下手すれば変形したりするのは当然です。特に注意が必要なのはニット素材、いい素材ほど繊細です。眠ってる間の無意識の強引な引っ張りや摩擦で普通に着用してる何倍もストレスがかかって一晩で痛んでしまいます。
アクセサリー…メガネやネックレス、時計やブレスレットといったアクセサリー類をつけたまま寝落ちするという事は、お洋服にとって凶器をつけたまま眠ってるという事なんです。洋服を引っ掛けたり、傷をいかせたり、また自分も怪我したり、はたまたアクセサリーそのものを自分の体重で破壊してしまったりします。
まとめ
洋服は想像以上にデリケートです。自分の経験上、綿素材やポリエステルなど合繊のシャツ・Tシャツ類は大丈夫。でもニット素材はとってもヤバいです、寝落ち厳禁の最有力素材です!
お直し・修理で直る事もありますが余分な出費は誰にも当たれない分余計に悔しいもの。
質の高い睡眠と大切な洋服、両方大事にしたいならやっぱり冬場のうたた寝や寝落ちは厳禁です!
せめてこんな風に寝落ちの前にニット・セーター類だけは脱いでから撃沈してくださいね!(笑)
559-0017 大阪市住之江区中加賀屋2-5-15
沖 啓太郎
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