アパレル店舗照明のLED化で気をつける3つの事

ろうそくの火とか、暖炉の炭火って癒されます。

実際の暖かさだけでなくその色の何とも言えない暖かさ感じませんか?

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照明にも同じ事が言えて、白熱電球とかハロゲンランプの温かみのある色が好きです。

この前の定休日に長年の懸案だった店舗照明をLED化してみました。とfacebookに投稿したところ、同業の複数のお友達から質問されました。やっぱりお店してると悩みも同じようになってくるんですよね。ということでファッション系のお店など特にハロゲンランプを使ってるお店のLED化の参考になればと思って書いてみます。

福島原発事故以降の節電ブームでLED化したかったのに・・・

新しいもの好きのボクはLED照明の出だしの頃から注目してました。

今でこそ、家電量販店やホームセンターで色んな種類のLED 電球が売られています。家庭用なら既存の白熱電球からの置き換えはほぼ揃うんじゃないでしょうか。我が家の電球も蛍光灯以外はほぼLEDに変わりました、だいぶ安くなりましたもんね。

ちょうど福島の原発事故で節電がやかましく言われて時期です。世の中は法人も個人も節電がキーワードだったし、なにより興味を持ったのはLEDその省電力。家賃並みの電気代を払って、関西電力さんに貢献してるウチの店。消費電力の小さい照明ってエコでいいや~ん!ということです。

ハロゲンランプは想像以上に特殊だった

でも、店で使ってるハロゲンランプは事情が違いました。

あ、ハロゲンランプってこんなのです。

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E11という細い口金にまぶしいくらいの強い発光と暖かい色味。ダウンライトにもスポットライトにも使えて商品もより美しく映える、まさにアパレル業界の万能ランプだとボクは思います。難点はワット数が高いので熱いのと電気代がかさむ事。

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こんな形してます

何年も前からこれに代わるLEDを探してたんですがなかなか見つからなかった。構造的にE11という細口の口金で100wという高出力をLEDで再現するのが今のところ難しいらしい。

過去何度も営業に来た業者さんのサンプルを試してみたんですが納得のいくものはなかったんです。

お試しは大事です

基本的にアパレル関係以外のテレアポとか飛び込みの営業さんは鼻で 丁重にお断りするんです。

「回線を変えると通信費が安くなります」

「7年以上前のエアコンをお使いなら劇的に電気代が下がります」

「複合機をお使いではないですか?年間コストが・・・・」などなど

 

いやいや、誰もそんなこと頼んでないからーーー!

 

それも、毎日毎日よくこれだけ違う業者さんから電話されたり、来店されたり。営業の邪魔になってるのにもおかまいなしで。。。ウンザリです。

同様にLED照明で節電提案の業者さんも山ほど来るのでしばらくシャットアウトしてたんです。でも店舗照明のLED化は長年の懸案なので多少状況が変わってるかな?という事で飛び込みできた業者さんから情報収集のつもりで話を聞くことになりました。

ウチの条件は、

1.器具はそのまま現在使ってるハロゲンランプだけを交換する。設備は新設・増設しない。

2.明るさ、色はできるだけ変えたくない、店の雰囲気を変えないようにする。

の2点。

ファッションのお店なので何より雰囲気重視です。商品や店がよく見えてこその照明、いくら節電できてもそこはあまり妥協できないです。過去何度もテストさせてもらって諦めてきました。

LEDとハロゲンは全く別物

同じ照明でもLEDとハロゲンは全く別物です。

光の色、広がる角度、演色性(色がきちんと再現されてるか)が商品によって全然違います。

商品は明るいのに天井周りが暗かったり、商品の色がちゃんと出てなかったり、逆に明るすぎて雰囲気がハードに感じたり・・・照明って深いです。

今回もそんなに期待してなかったんですけど数個テストしたら意外といけるかも!やはり時代とともに技術はどんどん進んでるんですね。今回試した新型LEDはAC(交流)LED。従来のLEDと違いDC(直流)をAC(交流)に変換する変換器を内蔵しないので、シンプルな構造で変換器の故障に影響されずLEDの長寿命を活かせると思います。

そしてまず天井高の低い支店で試してみたんです。

ここ1年くらいかけて85Wのハロゲンを65Wに換えていきながら節電してたんですが、今回のLED はなんと6W! 計算上は照明の消費電力は1/10になるので、高い電球代も1年以内にペイできる計算です。

まとめ

ハロゲンランプを多用するアパレルショップにとって節電と照明両方大事な問題ですよね。

雰囲気を重視するアパレル系のお店の店舗照明のLED化で注意する点は

1.ハロゲンランプとLEDは全く別物、同じにはならない事を理解しておく。

明るさ、角度、演色性(色の再現性)も含め店の雰囲気が変わらないように確認。

2.事前にきちんとテストさせてくれる業者さんを選ぶ。

3.新型AC(交流)LEDがおすすめ

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少し明るく白っぽく見える店内、1日営業しても誰も気づかずということは大成功です(笑)

以上、今回店舗照明LED化した流れとチェックポイントを書いてみました。ハロゲンをLEDしようと考えられる方の何らかの参考になれば幸いです。

ではまた。

 


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沖 啓太郎

1966年大阪市生まれ。 大阪市住之江区の加賀屋商店街にあるクレアトールオキの三代目。 アパレルメーカーと小売業と商店街の経験と情報を駆使しながらファッションを通じて心豊かなライフスタイルを提案できる店づくり心がけています。