藤井センパイのVMDセミナーin芦屋を聴講してきました
8月21日と言う日はアパレル業界、特にウチにとっては夏休み明けの秋冬シーズンの立ち上がり日。
夏休み明けというのやることは山積みです。入荷処理やら商品出しやらレイアウト替えやらディスプレイやらをちゃっちゃと片付けて・・・と言いたいところですが、お客様やらメーカーさんの来店でほとんど積み残したまま芦屋川の隠れ家ブックカフェ三日月と太陽に向かいました。
目的は前職の先輩 藤井 雅範さんのVMDセミナーに参加するためです。
VMDって何?
アパレル業界では当たり前のように使われてるVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)という言葉。実はキチンと説明できてる人はそう多くないのでは?と思います。VMDの定義も藤井さんのブログが分かり易いのでこちらをどうぞ!と丸投げしておきます。
藤井さんはワールドで30年VMD一筋の大先輩です。と言っても、実はワールド時代は仕事で絡むことは1度か2度しかなかった(はっきり覚えてるのは滋賀県のサブさんというお店のファッションショー!懐かしいです)のに、最近は毎月のようにお会いしてる気がします(笑)
やっとアパレル業や物販業以外でもVMDという言葉が使われ出してきてますが、実は未だ自分でもこれがVMDだ!と100%腹落ちしていないのがホントのところです。
なんとなく感覚・イメージ的なところが多いVMDですが藤井さんの言葉をお借りすると、
VMDとは・・・
お客様に
あなたのお店やブランドの価値を
“視覚をメインとした五感で伝える”こと商品の価値をより高く伝わるように“体感してもらう”こと
商品やお店の価値を視覚を始め五感で伝え、体感してもらうこと。
つまりお店やブランドや商品の価値をお客様に伝えること!の行為が全てVMDってこと。
例えばボクのようなアパレル小売店だったら
・入りやすい、買い回りしやすい導線を考えてレイアウトを変えたり
・試着しやすいフィッティングルームを作ったり
・興味を引いてもらえそうなディスプレイを作ったり
そんな行為全部ひっくるめてVMDってことでいいんじゃないでしょうか?(間違ってたらスイマセン)
そして今回のテーマは『ライフスタイルを売ろう!』
「ライフスタイルを売る」って言葉はよく聞くけれど、本当にその意味を深く考えたことがあったかな?
藤井センパイのVMDセミナー始まりました!
VMDってヴィジュアルマーチャンダイジングの事やで!#VMDライトハウス #VMDセミナー pic.twitter.com/8VO3M4UYbn— 沖 啓太郎@一生付き合える洋服屋 (@keitarooki) 2017年8月21日
ライフスタイルを売るという事 自分の仕事に先に何がある? どんな体験ができるか? どんな暮らしができるのか? どんな生き方ができるのか? お客様は何が嬉しい?#VMDライトハウス #VMDセミナー pic.twitter.com/I7pOHAQehm — 沖 啓太郎@一生付き合える洋服屋 (@keitarooki) 2017年8月21日
一度自分の仕事を疑ってみる!そして自分のお店を利用したお客様にどうなって欲しいのか?をもう一度考えてみる!
その人がその後、どんな体験ができて、どんな暮らしができて、どんな生き方ができるのか?
そこまで自分の仕事を相手目線で考え直した方が良さそうです。
VMD × SNS で発信しよう!
今、インスタ映えとかSNS映えを考えて写真をアップする人が多いです。それ自体が誰かに伝えるという行為。
各ショップもinstagramに力が入ってます。お洋服自体やスタッフの着こなしやお店のディスプレイなんかはかっこよくて当たり前。
でもそんな中、109ブランドの人気スタッフのインスタの事例がありました。新商品やセール案内のインスタよりそのスタッフ本人のプライベート(ぽいだけかもしれないですが)のインスタの方がはるかに「イイね」が付くそうです。
インスタに限らずSNSはやっぱり販促ではなくコミュニケーションのツールだってこと。
販促活動より個人のキャラクターや資質そのものが商品の時代な気がします。しかし、実はそれは今も昔もそれは一緒なんですよね。
人の魅力で人が繋がり、その結果モノが売れるだけ!
モノはよくて当たり前、それに人の力が重なった結果モノが売れていく。それを繋ぐのがVMDなんだと再認識しました。
VMD ×SNS(個人の魅力)がリアル口コミや紙媒体から変わっただけなんだと思います。
そして #kisobar の事例キターーー!
混ぜたて事例キターーー!
VMD×SNSは大事やで〜!#VMDライトハウス #VMDセミナー pic.twitter.com/EcgwVUpioR— 沖 啓太郎@一生付き合える洋服屋 (@keitarooki) 2017年8月21日
西麻布のkiso barの木曽さんの黒板などはすごくパクりやすい参考になる事例ですよね。
ファッションを扱う仕事をするならなおさらVMD×SNSを意識しいところです。
さて、藤井センパイがこのセミナーのオープニング曲にセレクトしたのは1979年にヒットしたバグルスの『ラジオスターの悲劇(Video killed the radio star)』、その当時流行りだしたMTVでよく聞いた懐かしい曲です。
テレビの登場でラジオがメディアの主流から追いやられ、ラジオの中のスターが追いやられていく様を歌った曲、ざっくり言うとそんな歌詞。
メディアだけ見ててもラジオからテレビに変わり、そして今やテレビ、新聞、雑誌は凋落し、インターネットを通した新しい媒体にその座を奪われかつてのラジオのような運命を辿ってます。
時代が変わって伝える手段はSNS主流に変わっても、それすらこれから先はどうなるかわからない。言えることは商品も店も人も伝えるべき事を、今使える手段でしっかり発信しないと伝わらない!そんな風に思いました。
正に伝わらなければ存在しないも同じ事と言う事です。
藤井センパイがVMDと言うお仕事で30年かけて培って行き着いた答えは、仕事を数値化したり平準化したりすることではなく、お客様の方から「ありがとう」と言ってもらえる仕事をすること。
そこがVMDのゴールだと話されたのがとっても印象に残りました。
どんな仕事も最後はこれに尽きるんじゃないかと改めて感じた次第です。
さあVMDもっと学ぶためにもっと遊びに行かないと!!(笑)
本日は以上です。
VMD×SNSのことなら
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沖 啓太郎
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